イチロー選手の野球人生を支えた足つぼ
今年現役引退を発表されたイチロー選手。
私はそこまで野球に詳しくなく家族が好きだからなんとなく一緒に見ている程度なのですが…
イチロー選手と言えば、私たち足つぼの施術者の間で子どもの頃から足つぼを体のケアに取り入れていることで有名です。
今日はそんなイチロー選手の足つぼに関するエピソードをご紹介します。
小さい頃から野球が大好きだったイチロー少年。
小学校2年生からクラブに入りその頃からお父さんと特訓を始めました。
毎晩2人でキャッチボールをしてクタクタになるまで練習します。
疲れてふてくされてしまうこともあったそうで、そんな時お父さんは夜に息子の足をもんであげました。
すると、ウトウトしてぐっすり眠りに落ちていきます。
足をほぐした翌日はスッキリ起きて、機嫌も直っていることに気づいたお父さんはそれからキャッチボールの後に1時間かけてイチロー少年の足を揉むことが日課になっていきました。
(このエピソードはお父さんの著書「父と息子ーイチローと私はの二十一年」に書かれています。)
お父さんの毎晩1時間の足つぼで幼少期から足裏アーチのバランスが整い、正しい姿勢が身についたり、集中力や運動機能が高まるなど野球をする上での基盤ができていったのでしょう。
ここから更に努力を重ね見事プロ入り、小柄な体格ながらメジャーでも大活躍。
そんなイチロー選手はプロになってからも毎晩の足裏ほぐしを欠かしませんでした。
これはNHKのプロフェッショナルという番組で密着取材をした時のもので、遠征先のホテルに足裏ローラーを持ち込み、寝る前にケアをしている様子です。
子どもの頃、お父さんにしてもらっていた足つぼがプロのケアとしても必要なものだと身体で実感していて、自分でも続けていたんですね。
イチロー選手のお父さんが足つぼを始めた時はマッサージの知識も経験もなく、会話をしながら息子が気持ち良さそうにする部分をただひたすらほぐしてあげていたそうです。
疲れ果てた息子に口下手な自分がしてあげられるスキンシップだった、と著書の中で振り返っていますが実はこれがとっても大事なことなんです😉
足つぼは81箇所の反射区を刺激するものですが、細かく場所を把握してなくても大丈夫。しこりのある部分を中心に全体を揉みほぐすだけでも充分に効果を発揮します。
正しい位置より、毎日続けることが大切なのです。
また、子どもにとってそれ以上に大切なのが「誰かに触れられている」という安心感や愛情を感じること。
精神状態が安定することで子どもはすくすく育ち、自分に自信を持って良い部分を伸ばしていけます。
最近、世界的に英才教育として足つぼが注目されていて親子でサロンに通う方も増えてきています。
運動機能や集中力アップや、血行が良くなり臓器の機能が高まることで怪我や風邪を予防したり早く治せる身体づくりにも役立つからです。
ただ、小さなお子さんに関してはまだ足裏も柔らかいですし、サロンを利用するよりイチロー選手のお父さんのように親御さんからスキンシップのようにやって頂くのがオススメです!
ぜひ、「ちょっと足かしてごらん」と触ってみてあげてください。お子様の足の成長も感じられて楽しいかもしれません^^
shanti spaでは今後、家族や友達、恋人にやってあげられるような簡単な足つぼ講座を計画中です。その際はまた告知させて頂きますね♪
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
セラピストおすすめの台北の足つぼ屋さん②十足健康
こんにちは、台湾式足つぼセラピスト万里子です。
前回のSINSIN健康足療に引き続き、今回も台北のおすすめ足つぼ屋さんを紹介します。
こちらは台湾に足つぼを普及させた呉 若石ことオイグスター神父のお弟子さんのお店です。
十足健康
- 住所:台北市仁愛路四段62號12樓之7
- TEL :02-2703-3199
- Email:tenfoot.tw@gmail.com
- 営業時間:10:00~21:00
- ホームページ:十足健康 吳神父腳底按摩
- 備考:支払いは現金のみ、林先生の指名は+300元
私のフットセラピー(アジアンハーブス)時代からのお客様はもしかしたらこのお顔に見覚えのある方も…?
フットセラピーが技術の監修をしていただいている林天扶先生。数年前に全国の店舗に、先生の看板を飾っていたことがありました。
私はアジアンハーブス在籍中は残念ながら研修に参加できず、他のスタッフの話を聞いてずっとお会いしたかった方でした。
念願の林先生とご対面
2018年5月、サロン独立前の台湾旅行で念願叶って林先生を指名で予約。
そしてお店に向かうとあらビックリ!なんと10年前の初来台時にも訪れたことのあるお店でした。
その時やっていただいたのは林先生ではない方でしたがすごく上手で、もう一度訪れたかったけどお店の名前を忘れてしまっていたのでした。
こういう偶然ってなんか嬉しいし意味があるように思います。
十足健康はマンションのような商業ビルで一見するとマッサージ屋が入っているようには思えない感じ。エレベーターを降りるとワンルームにベッドを並べたこじんまりとしたお店でこれまた外観とは違う雰囲気です。
中に入るとニコニコ笑顔の林先生が待っていました。
施術前に、アジアンハーブスで働いていたことを伝えたらすごく喜んでもらえました^^
先生はマッサージに関する日本語はできますが、普通の会話は難しいのでケータイの翻訳を使いながら話しました。
施術は90分で足つぼとボディをおまかせで。
ダンディな林先生。
足つぼって普通は親指と人さし指の関節を使うのですが、林先生は両手のほとんどの指の関節(10本!?)を器用に使っていて、やり方が気になって私がガン見していたら…
ニコッ♡
す、素敵~!思わず受けながらドキドキ…!
実は林先生、施術者でありながら副業で俳優業もやっているんです。施術後にお喋りしながら出演動画をたくさん見せてもらいました。
↑こちらが最新出演作のCM
台湾トヨタのCM、台湾の大スター 周杰倫(ジェイチョウ)のMVなどにも出演されている売れっ子イケオジ俳優なのです。
足つぼの先生としても、昨年放送のおしゃれイズムの台湾SPに登場し女優の吉岡里帆さんの施術をしていました。 先生すごいなぁ~!
マッサージも噂どおり極上でした。
ボディもどうやっているのか覗きたかったけどうつ伏せだったのと、いつの間にかウトウトしてしまい見ることはできず…。
時間で料金設定をしているので選んだ時間内でボディや整体をその人の体にあわせて組んでくれて、お値段も良心的です。
足湯やクリームの拭き取りがペーパータオルだったりとサービスは簡易的ですが、技術に対してコスパ優秀なお店だと思います。(林先生の指名は+300元)
予約は電話かメール。日本語ができる先生が1人は常駐しているようなのでお問い合わせしてみて下さい。
後日、LINE交換をした林先生から
こんなメッセージが。
『たくさんの人の健康をお手伝いするためにあなた自身が健康であること!頑張って!』
感激でした…。
がんばります!謝謝林老師!!
最後に…
私は台湾滞在中はほぼ毎日足つぼを受けています。それぐらい足つぼが大好きです。
ガイドブックに乗ってるお店や、夜市や地下街でふらっと入った店などとにかくたくさん受けました。
当たり外れも色々でしたが前回、今回と紹介した2店は自信を持っておすすめするお店です!セラピストになった今も変わりません。
そして驚くことにどちらも10年前の初めての台湾旅行で訪れていたことから、自分の台湾式足つぼに対する嗅覚の強さとご縁を感じます。
台湾旅行の参考にしていただいて、より多くの方に台湾と台湾式足つぼを好きになってもらえたら嬉しいです。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました^^
セラピストおすすめの台北の足つぼ屋さん①SINSIN健康足療法
こんにちは、台湾式足つぼセラピスト万里子です。
今日の記事は台湾式足つぼを愛してやまない
私がおすすめする台北の足つぼ屋さんを紹介します。
2店あるのでまずはお付き合いの長い民権西路の「SINSIN健康足療」さんから。
SINSIN健康足療
- 住所:台北市承徳路三段61號
- TEL:02-2587-5185
- 営業時間:14:00~24:00
- ホームページ:https://www.sinsintaipei.com
- 場所:
MRT淡水線民権西路駅 5番出口から北に徒歩5分。サントスホテル(三徳大飯店)とセブンイレブンが目印。
- 備考:クレジットカードNGですが日本円が使えます。
ここは10年前に初めて台湾旅行をした際に訪れて以降、毎回必ず行くお店です。
メインの先生が3人。左から黄(コウ)先生とYumi先生。このふたりが夫婦です。
メガネの方がベテランの許(モリ)先生。
とっても仲良しの御三方と派遣のスタッフさんたちで楽しく営業しているお店です。
yumiさんという名前ですが正真正銘の台湾人。本名は尤(ゆ)先生とおっしゃいます。日本好きな台湾の方の中にはあだ名のような感じで日本名を使う人が時々いるんですよね。(私の友達にも「きよし」という日本名をつけている子がいて、初めて聞いた時びっくりしました)
話が逸れましたが、このお三方は技術のレベルが非常に高く、日本語も上手なので施術後のフィードバックや体や食事に関するアドバイスももらえます。とても信頼できる先生方です。
台湾式の足つぼや身体のマッサージはしっかりめの深い圧で行うのが特徴ですが、技術がいまいちだったり意思疎通ができていないと痛くやられてしまうんですよね。 (旅行会社のツアーに組まれているような大型店はこういう当たり外れが大きいです。)
その点、SINSINの先生方はベテランなので、足つぼや身体の施術も痛くても受けられる絶妙な加減です。
私はいつも足つぼ+へそ灸(腸もみ付)を受けていて、何日か通うときは整体やオイルをお願いすることもあります。
お腹とオイルは必ずyumi先生か他の女性スタッフが担当なので女性も安心して受けられます。
初めて行った時は黄先生に担当して頂き、その気持ちよさと穏やかで優しい人柄がすごく印象に残って「また台湾に行ったら必ず行こう!」と思っていました。
2年後に再訪したときはyumi先生が担当でパワフルな施術と親しみやすいお母さんのようなキャラクターにすっかり虜に^^
3度目の時に「実は私もセラピストになって足つぼの施術をしています」と話したらとても喜んでくださって、そこから一気にご夫妻と親しくなりました。
『人を元気にするにはまず自分の健康!』
と、いつもアドバイスを頂いています。
許(もり)先生はいつも他のお客さんにはいってて私は施術を受けたことはないのですが、顔を覚えててくださって気さくに声をかけてくれます。
私の弟が台湾旅行に行った時に許先生に担当して頂き、とても気持ち良かった!と言ってました^^
サントスホテルという四つ星ホテル横の立地で観光客向けのお店なので台湾の中ではお値段は割とする方ですが、
技術力+日本語が通じる+ホスピタリティ
を考えると決して高くないと思います。
楽しいおしゃべりに美味しいお店やお土産情報など、観光の相談にも親身に乗ってもらえます。台湾旅行初心者や、中国語ができない方で日本語で対応してもらえると安心、という方にはおすすめのお店です。
先生方が日本語ができて親日家なこともあり、日本人観光客のリピーターさんがとにかく多い!リピーターとその紹介の予約が多いそうで、GWやお盆など日本の大型連休は大忙しだそうです。
私も友達やお客さまが台湾に行くときは必ずSINSINをおすすめしていて、今まで全員に『本当に良かった!』と喜んでもらっています。
おかげさまで先生たちとのご縁もより深くなりました。
先生たちの愉快なエピソード
エピソードも色々ありまして、閉店間際に行ったとき突然、黄先生のトランペットリサイタルが始まったことがありました…笑
↑ SMAPの「世界に一つだけの花」を演奏する黄先生。最初何が始まるのかハラハラでしたが優しい音色が心に染みました…。(気まぐれ開催なので運が良ければ聴けるかも?!)
またある年、何組かお客様を紹介したお礼にyumi先生からクリスマスカードが届いたのですが…
封に自分のプリクラ、しかもソロショット!
これが国際郵便でそのまま届いた時の衝撃ったらもう。yumi先生、可愛すぎます。
施術をしてもらったあと、先生たちのお弁当を買いに行くついでにとバイクで夜市まで送ってもらったこともありました。
まるで台湾のお父さんとお母さんのような感じで良くしていただいてます。
確かな技術と、温かい包容力、ユーモア…と人間的な魅力がたっぷりで会うと心も体も元気になる先生方。
私もこういう人間に、こういうセラピストになりたい!とずっと目標にしています。
今回ブログを書くためにホームページを見て知ったのですが、店名のSINSINは真心という意味なんですね。
その名の通り真心いっぱいの素敵なお店です。台湾旅行の際はぜひ、SINSIN健康足療へ♡
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
台湾式足つぼで足裏アーチを整えると姿勢美人に!
こんにちは、台湾式足つぼセラピスト万里子です。
前回の記事では台湾式足つぼで痛みを感じるメカニズムと原因、その効果について書きました。
全部書ききれなかったので今日はその続き。
もうひとつの大切な効果「足裏のアーチをつくること」についてです。
足は骨・筋肉・腱(けん)・じん帯が組み合わさってできたアーチによってバランスをとっています。
そのおかげで私たち人間は「歩く、走る、立つ、運動する」ことができるのです。
①内側の縦アーチ(土踏まず)
②横アーチ
③外側の縦アーチ
母趾球・小趾球・かかとの3点に綺麗なアーチができていることが理想です。
ところが、運動不足や姿勢が悪いと足裏に負担をかけ、アーチのバランスが崩れてしまいます。
足裏アーチが崩れる原因
運動不足
姿勢が悪い
かかと歩き
ダラダラ歩き
合わない靴や高いヒール
長時間同じ姿勢
足裏アーチが崩れるとどうなるかというと…
◇内側アーチ→偏平足
歩行の衝撃を吸収できずに足が疲れやすくなる。血液を心臓に戻すポンプ機能が弱まり、冷えやむくみの原因に。
◇外側のアーチ→O脚
ももの張り、ヒップダウン、股関節・骨盤の歪み。
◇横アーチ→甲が平たくなる
開帳足、外反母趾や巻き爪、指下にタコやウオノメができたり、指が”く”の字に曲がるハンマートゥに。
指下に限らず足にタコやマメができていたら、足裏の一部分に負担がかかりアーチが崩れているサインです。
角質ケアをしながら早めに足裏をほぐしてあげてください。そして正しい姿勢を心がけるようにしましょう。
体の全体重を支える足裏。
その面積は全体の約3パーセント
といわれています。
大事なのでもう1回言いますね。
たった3%の面積の足裏が
あなたの身体すべてを支えています!
立って、歩いて、踏ん張って、足裏は毎日がんばってくれているんです。
昔の人はデコボコした道を裸足や草履でとにかくたくさん歩いていたので足裏がちゃんと刺激されていて綺麗なアーチを保っていました。
現代では、硬いコンクリートの上を硬い靴で生活し、歩く時間も減っています。足首や指も硬くなりアーチが崩れやすくなってきています。
足つぼは他のマッサージと違って筋肉を痛めることもほとんどないため、毎日やっても良い施術です。むしろ運動不足な現代人は毎日やった方が良いくらい!
踏み踏みする足つぼグッズを利用したり、自分の関節などで足裏の老廃物をぶちぶち潰してあげると良いですよ。
歯磨きやクレンジング、スキンケアのように毎日のルーティンに是非足つぼを取り入れてみてください。
そして2週間~月1など定期的なペースでプロの手を借りてメンテナンスをしてあげると尚良しです。
足裏アーチが綺麗になると姿勢がシャンとします。臓器の機能が高まれば免疫力や代謝も上がって健康や美容にも繋がります。
ぜひぜひお試しくださいね。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました^^
足つぼは痛いから苦手…という方に知ってほしい痛みの理由
こんにちは、台湾式足つぼセラピスト万里子です。
足つぼ、特に台湾式というと「痛いから苦手という方が結構いらっしゃいますよね。バラエティの罰ゲームの印象が強いのか最初怖がるお客様も多いです。
テレビは演出でわざと痛くしているのと、芸人さんのリアクションが上手で誇張されていることもあり、実際はあんなに仰け反るほどの力ではやりません。(体に力が入ってしまうと緊張で他の部分が凝ってしまうので)
痛みの感覚は個人差があるので、どのぐらいか伝えるのは難しいのですが、その人に合った痛気持ちいい、深い圧で刺激をします。
なんだ、やっぱり痛いんじゃない!と思いますよね^^;
でも、痛く感じるのにはちゃんと理由があるんです!今日はそれを知って頂こうと思います。
痛みの理由…
足裏には全身の各器官とつながる末梢神経の集中した部分があります。いわゆる反射区と呼ばれているものです。
こんな感じで地図のようにゾーンが分かれていて、上から頭部→肩周り→内臓→骨盤周りと体と同じ配置で神経が集中しています。
この反射区(神経)に深い刺激を与えることで体に反応を起こすのが足つぼ・リフレクソロジーの施術なのですが、疲れていたり弱っていると反射区の上にしこりのような老廃物が溜まります。
足つぼではその老廃物を潰し、つぶれたものが神経を圧迫するため痛みを感じるのです。
つまり、足つぼで痛いのはそれだけ体に老廃物や疲れが溜まっているということです。
痛みを感じやすい人
- 初めて足つぼを受ける(老廃物が蓄積されている場合)
- 運動不足
- 同じ姿勢でいることが多い
- タバコ、お酒、冷たいもの、甘いもの、添加物…を多く摂取する
- お薬(抗生物質など)を服用している
などは足元がむくんだり老廃物もたまりやすいため、痛みを感じやすいです。
この説明をしなかったり、技術的に未熟で表面的な痛い圧を入れてしまうセラピストが多いため、足つぼ=「よくわからないけど痛い」と苦手意識を持たれている部分もあると思います。
刺激がなぜ身体に効くのか?
刺激の伝達は有線伝導・無線伝導があります。
有線伝導…神経を伝わって刺激が伝わる。
- 中枢神経系…脊髄→中枢神経→脳幹→運動神経→各器官のルートで伝達。
- 脊髄反射…脳まで伝達せず直接脊髄から器官に伝達。
無線伝導…体液振動による伝達。刺激によって体液(血液やリンパ液)の振動が起こり、その振動が各器官の周波数に同調して伝達。人間の身体の60〜70%は水分で構成されているため、体液振動による伝達は大きいと考えられます。
反射区刺激による効果
先述した3つの伝達メカニズムにより、反射区(末梢神経)を刺激することで下記の効果が得られます。
病気になりにくい体づくりや、ケガをしたり風邪をひいても早く治す力がつきます。
細胞が活性化し、血が巡ることで髪や爪がツヤツヤになったり、肌の血色アップや痩せやすい体づくりなど美容にも繋がります。
足つぼを受けるといいことがいっぱいなんですよ^^
私のサロン、shanti spaではお客様の体の反応を見ながら受けられる範囲で力加減を調節しますので怖がらず、ぜひお試しくださいね!
長くなってきたので、もうひとつの嬉しい効果、「足裏アーチを整えて正しい姿勢をつくること」については次の記事に続きます。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました^^
足つぼと呼ばれているけど実はつぼじゃない?けど関係あるかも…なお話。
こんにちは、台湾式足つぼセラピスト万里子です。
今日はみなさんが困惑しやすい足つぼ・リフレクソロジーの名称について書いて行こうと思います。
足つぼ?リフレクソロジー?
日本では「足つぼ」という呼び名に馴染みがありますが、実を言うと足裏にはツボはひとつしか存在しません。
ツボというのは東洋医学でいう経穴のことで、足裏には生命力や生殖をつかさどる”湧泉”という万能なツボが存在します。
そして、いわゆる「足つぼ」と呼ばれている施術は「リフレクソロジー」のことを指しており、ツボを押すことではなく”反射区”への刺激が目的となります。
それじゃあ「足つぼ」じゃないじゃん、と言われるとその通りなのですが…^^;
足裏全体をほぐす流れで実は上記の湧泉のツボも押しているんですよね。
湧泉は反射区でいうと「副腎」にあたる部分で、副腎とはアドレナリンやノルアドレナリンといったホルモンを分泌して身体の機能を司る臓器なので、湧泉のツボと反射区で効果が一致します。
中国の東洋医学とアメリカのリフレクソロジーで足裏の同じ位置に同じ効果を見つけていた。これってなんだかすごいことですよね。
(リフレクソロジーの研究において中国の東洋医学が参考にされたという説もあります。)
リフレクソロジーの詳しい歴史については前々回の記事に、台湾式については前回の記事に書いているのでまだの方はぜひご覧になってください。
☆古代中国で行われていた観趾法(かんしほう)という足裏のツボを刺激する手技のことを「足つぼ」と解説する記事もありますが、現在の中国でも台湾から逆輸入されたリフレクソロジーを行なっている場合がほとんどです。
台湾での名称
台湾ではリフレクソロジーを普及したスイス人宣教師のオイグスター神父の台湾名「呉 若石」にちなんだ「若石健康法」や、「足底按摩」と表記されていることが多いです。
イギリスから日本にリフレクソロジーが伝わったときは「英国式リフレクソロジー」とそのままの名称が使われましたが、台湾式が日本に入ってきたときは「足底按摩」を日本語訳したものが使われました。
足底按摩を直訳すると「足裏マッサージ」になりますが、日本の法律では按摩・鍼灸師以外のが行う民間療法には「マッサージ」という単語は使えないことになっています。
(※詳しくは「あはき法」で検索)
そのため日本では「台湾式足つぼ」や「足裏健康法」「足もみ」などの様々な名称が用いられたのかもしれません。
また、「若石健康法」の名称は日本ではその協会に入ってる施術者が使用しています。
shanti spaの台湾式足つぼ
私も自分のサロンshanti spaで独立する時にメニューの名称を「リフレクソロジー」にするか「足つぼ」にするか、もしくは自分で新しい呼び名をつけるかで迷いました。
結局リフレクソロジーはちょっと言いにくいのと(舌がまわらない)、英国式の優しいイメージが定着していることもあり、自分が勤めていたサロンのメニュー名で慣れ親しんできた「台湾式足つぼ」を採用しました。
その分、初めての方には「足つぼ」という名前だけど反射区を刺激していること、台湾式は西洋と東洋の理論が融合されたものであることを必ず伝えて、足つぼ・リフレクソロジーへの理解を深めてもらっています。
私は台湾で足つぼに出会ったのと台湾式の施術後の爽快感が大好きなことから、基本的にはお客様の受けられる範囲でしっかりめの圧でやらせていただいています。
ですが、以前勤めていたホテルのサロンで西洋式のリフレクソロジーの施術経験もあるので、足つぼを受けるのが初めての方や、老廃物が多すぎる方、痛みに弱い方には西洋式の優しいタッチを混ぜることもあります。
健康のために足裏をほぐすことは、大昔から世界各地で行われてきました。あらゆる地域で人々が自然に発見してきた健康法だったのです。
アメリカでリフレクソロジーとして理論化され、ヨーロッパや台湾に伝わっていく過程で、その地域に根付く医療や文化と融合し、多少の違いも生じていますが、
「反射区への刺激で身体の機能を高める」
「辛い症状を緩和する」
といった目指すゴールは同じものなのです。
だから私も名称や手技にはこだわりすぎずに、お客様に合わせて体に良い効果を出せる施術をしていけたらいいな、と思っています。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました^^
西洋から台湾に、そして世界に広がる台湾式足つぼ
こんにちは、台湾式足つぼセラピスト万里子です。
前回は足つぼ・リフレクソロジーの世界での成り立ちについて書きました。学問としての発祥がアメリカだったのは意外でしたよね。
アメリカの理学療法士インガム女史の弟子たちによりヨーロッパへ渡ったリフレクソロジーはイギリス、ドイツ、スイスなど西洋の各地に広まりました。
そして、ちょっと意外なルートで台湾へと伝わっていきます。
ヨーロッパから台湾へ
1970年、スイスから台湾の台東にキリスト教の宣教師ジョセフ・オイグスター神父が赴任します。
彼は慣れない地での布教活動の末、膝のリウマチを発症してしまいました。
膝の痛みに苦しんでいた時、スイスにリフレクソロジーを普及させたヘディ・マザフレ女史の著書「未来のための健康」を手に入れます。
その本に書かれていたリフレクソロジーを自らに実践したところ、なんと、見事にリウマチを完治させてしまったのです!
感激したオイグスター神父は布教の一環として、台東の人々に無料でリフレクソロジーを施します。
そしてその効果が噂で広まり、彼に教えを請いたい台湾人が台東に集まり、やがて台湾全土にリフレクソロジーが広まります。
台湾式に改良されたリフレクソロジー
中医学(東洋医学)の医師との共同研究を経て、オイグスター神父のリフレクソロジーは台湾独自のものへと変化していきます。そして、彼の台湾名「呉 若石」にちなんで「若石健康法」と呼ばれるようになりました。
アメリカ発の西洋医学の理論に、陰陽五行(バランスを良くする考え方)や、気血水の巡りを整えるといった東洋医学の要素が融合され、「台湾式リフレクソロジー」は新たなジャンルとして東洋に広まり、いまや世界中で愛されています。
痛みに強い台湾の人々によって「多少痛くても効果がでる方が良い」と、西洋式の優しいタッチから次第に圧が強めになっていったのも特徴のひとつです。
若石先生ことオイグスター神父のその後
オイグスター神父は海外赴任を命じられ一度は台湾を離れることになりますが、任期ののち台東へ戻り、奉仕活動やリフレクソロジーの伝承を行なっています。
2017年には長年の功績が認められ、同じ時期に来台した他の外国人宣教師たちと共に台湾への帰化が認められ、中華民国の身分証を取得します。
本当に若石先生になったんですね!
スイス国籍の神父4名、中華民国の身分証取得 : Taiwan Today
参考記事
若石先生は現在は台湾東部の長濱天主堂という教会で人々にリフレクソロジーを教えたり、自立支援を行っています。
というのも、この地域は台湾の原住民や東南アジアからの移民が多く、それほど裕福ではないそうです。
人々がリフレクソロジー技術を身につけお金を稼げるように。そして、自らの足を揉むことで健康を守り、医療費に悩むことのないように。
「足つぼを広めることは人助けである」という考えだそうです。素晴らしい先生で心から尊敬します。
私はいつかこの台湾式足つぼの父にお会いしたいと思っていて、次に台湾に行くときは絶対に長濱天主堂を訪れようと思っています。
その際は必ずこのブログでレポートしますね!
まとめ
2回に分けて足つぼ・リフレクソロジーの歴史を説明してみましたがいかがでしたでしょうか。アメリカ発祥だったり、台湾に持ち込んだのがスイス人だったり、なかなか面白いでしょう?
効果を知るともっともっと足つぼが好きになるので、次回は台湾式足つぼで痛みを感じるメカニズムやその効果について書いていきたいと思います。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました^^
台湾式?英国式?足つぼ・リフレクソロジーの成り立ちと歴史
こんにちは、台湾式足つぼセラピスト万里子です。
「台湾式と英国式ってどう違うの?」
「足つぼって一体どこの国のもの?」
今回はお客様によく聞かれるこの疑問に、足つぼの歴史を交えて解説していきます。
まず始めに、私は「台湾式足つぼ」という名称を使っていますが、実際はツボ押しを目的とした施術ではなく、実際は抹消神経の集中する「反射区(ゾーン)」を押したりもんだり刺激する施術のことをいいます。
反射区を刺激することで関連する臓器や器官の働きを高めたり、自己免疫力や治癒力を高めることが目的です。
こういった足裏の反射区を利用した療法を学問的には「リフレクソロジー」といいます。(私がなぜ足つぼと呼んでいるのかはまた別の記事で!)
それでは、リフレクソロジーは一体どこの国で生まれたものなのか。
そのルーツを辿る前に、まず前提として、足裏を刺激する療法は世界中でかなり古い時代から存在していました。
エジプト
最古の記録といわれるものは、古代エジプトの医師のお墓から見つかった壁画。
人が足を揉み合っている絵です。
中国
約2000年前、中国に現存する最古の医学書「皇帝内径」に足を刺激することで病気を治す「観趾法(かんしほう)」が登場しています。
皇帝内径は中医学(東洋医学)の基礎となっている本で、病気の治し方や病気にならない生き方をまとめたものです。現代にも十分通じる内容でとても興味深いものなのでまた別の記事でご紹介しますね。
その後、華陀(かだ)という中国の医師が観趾法を発展させ、「足心道(そくしんどう)」を体系化させます。
日本には平安時代にこの足心道が入ってきており、指圧や鍼灸の基礎になったといわれています。
その他の地域では…
インドのアーユルヴェーダの治療法の中にも、足を刺激して心身の不調を改善する、という記述があります。
画像のように仏陀の足裏に太陽などが描かれているのは、足が大宇宙の自然(大地)と小宇宙である人間の接点と考えられていたからだそうです。
また、アメリカのネイティブ・アメリカンの間でも「足は母なる大地を踏みしめる神聖な場所」と考えられており、今でも聖なる儀式で足裏の刺激を取りいれたり、出産の痛みを和らげるために足裏をもんでいるそうです。
リフレクソロジーはアメリカ生まれ
20世紀初頭のアメリカで、世界で初めて足裏反射療法が「リフレクソロジー」という学問として成り立ちました。
アメリカの耳鼻科医ウィリアム・フィッツジェラルドが、手術中の患者がベッドに手足を押し付ける行為を観察・研究したところ、足裏をほぐすと痛みを和らげたり機能回復の効果があることがわかりました。
1917年 それらの研究をまとめた「ゾーン・セラピー」を発表し、のちのリフレクソロジーの礎となります。
フィッツジェラルドの研究をさらに発展させたのが、理学療法士ユーニス・インガム。
インガムがフィッツジェラルドのゾーンセラピーを更に研究し「フットチャート=足裏反射区図表」を作成。現在世界中で行われているリフレクソロジー、足つぼはこのフットチャートが用いられています。
1938年に出版された「足は語る」は現代の足裏反射療法の基礎となっており、「リフレクソロジー」という名称が始めて使われました。
インガム女史は「リフレクソロジーの母」と呼ばれています。
その後、インガムの弟子たちがイギリス・ドイツ・スイスなど、ヨーロッパ各地にリフレクソロジーを広めていきます。
イギリスでのリフレクソロジーの発展
インガムの弟子、ベイリーがイギリスで初めてのリフレクソロジー教育機関を設立し、数多くのリフレクソロジストを輩出します。
ベイリー式の特徴は手指(おもに親指のはら)のみを用いて優しく心地よい圧で行われ、イギリスでは長年の実績から医療やホスピスなどの緩和ケアの現場でも用いられています。
日本での英国式リフレクソロジーの普及
元CAの藤田圭子(母)と、イギリスでリフレクソロジーを学んだ藤田真規(娘)親子により、日本で「英国式リフレクソロジー」が、大きく普及しました。
英国式という名称はあくまでも商標のような感覚で、ベイリー式というわけではなく、心地よい西洋式の圧に日本人好みの痛気持ちよさを融合させた施術が特徴です。
まとめ
健康のために足裏を刺激する行為は
大昔から世界各地で行われていた
↓
20世紀初頭にアメリカで学問として体系化
↓
ヨーロッパに普及し大人気に
↓
日本に「英国式リフレクソロジー」として
アレンジされて持ち込まれる
ですが、学問として成り立つずっと昔から、足をもんだり足裏を刺激することが体に良いということが世界中のあらゆる地域で発見され、実践されてきました。これってすごいと思いませんか?
ところで、ここまでまだ「台湾式」が一切登場していません。今日の話だと近くの中国からそのまま入ってきたのかな・・・?と思いますよね。
実は違うんです!
台湾にどうやってリフレクソロジーがやってきて、日本でも世界でも人気になったのか。
これもまた面白い話なので、台湾式については次回じっくり解説したいと思います。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました^^